微生物との付き合い方とは?

皆様、こんにちは!今回は様々な場所に生息する微生物との上手な付き合い方についてご紹介します。

微生物と聞くといまいちピンとこないかもしれませんが、例えば歯周病菌、むし歯菌などの細菌やカビは微生物の一種です。この微生物はあらゆるところにいるもののその量は少ないため、普段は私たちの免疫力でガードできています。ところで、そんな微生物にも増殖しやすい環境があります。それは、①植物の根の周り、②動物の消化管です。では、②の人間の場合について詳しく見ていきましょう。消化管由来のもの(大便)には1グラムあたり約1兆個の細菌が住んでいます。これは植物の根の周り生息する細菌の数1グラムあたり100億~1000億個をはるかに上回る数字です。

また、消化管の一部である「口」にもたくさんの細菌が潜んでいます。普段からお口の中が清潔な方でもできたてのプラーク(歯垢)1グラムあたりに1000億個、歯みがきをあまりしっかりできていない方のプラークにはなんと1グラムあたり1兆個の細菌がいます。つまり、不潔な口腔内の細菌数は大便に匹敵するということです。加えて、口腔内の免疫力は腸などに比べると低いため大量の細菌に対応することができず、細菌が活性化・増殖して歯茎や歯に症状を引き起こすようになります(歯周病・むし歯)。

こういった細菌の悪さを防ぐためにはもちろんセルフケアが重要ですが、ご自身ではブラシが届きにくい部位や利き手によっては左右での磨き差がでてくるため、歯ブラシの当て方の指導や専門的な機器でのプラーク・歯石除去を行える歯科検診にぜひお越しください!