皆様、こんにちは!今回は歯の根っこの再治療についてご紹介します。
まず最初に、再治療とは以前に治療が終了しているところが、数年後に痛みなどのトラブル時に、再度神経の治療をする場合のことです。
再治療は、細菌感染した歯の神経を取り除き根っこの先まで消毒して人工物を充填するという流れで行われます。日数をかけて進められる治療ですが、専門医でも成功率100%とはいきません。残念ながら、細菌感染が再発してしまい再治療となることも珍しくないのです。なぜこういったことになるのかというと、根管(歯の根っこ)の形状が人によって様々で、なおかつ複雑であるからです。中には根管が真横に伸びていて器具を入れられないというパターンもあります。細菌感染が再発した場合、とる手段は2つあります。1つ目は再根管治療、2つ目は歯根端切除術です。それぞれどういうものか、説明していきます。
1つ目の再根管治療とは、読んで字のごとく、再度根っこの消毒を行い、お薬を詰める治療です。こちらの場合、治療する歯のかぶせ物や前の治療で根管内に詰めていた材料などは一旦外して、一から治療を再開します。
2つ目の歯根端切除術とは、根っこの細菌を取り除くために外側からアプローチする方法です。根っこの最先端に膿などの感染源が残っている場合、根っこの入り口から器具を入れても届きません。そんな時は頬側の歯茎を切り開いて顎の骨を削り、歯根の先端ごと切除します。この手術は基本再根管治療がうまくいかなかった時に行います。しかし、再根管治療は再度の治療ということで成功率は低く、歯根端切除術も外科手術となるため難易度は必然的に高くなります。
そのため、再治療の際にかかりつけの歯科から専門医の受診を勧められた場合は、ぜひ前向きにご検討ください。