皆様、こんにちは!今回は当院で歯の根っこの治療の際に使用しているゴムのシートについてご紹介します。このゴムのシートは「ラバーダム」と呼ばれており、これをお口に装着して治療することによって、大きく分けて3つのものをシャットアウトすることができます。
まず1つ目に「唾液のシャットアウト」です。例えば治療中の根っこに唾液が入ると、唾液の中に含まれる細菌が増殖し、新たに細菌感染を引き起こします。そうすると、今までの治療は台無しになりもう一度はじめからやり直すことになりかねません。しかしラバーダムをつけていれば治療部位を保護できるので、スムーズに治療を進める事ができます。
次に「薬液のシャットアウト」です。治療中、根っこの中を薬液で洗うことがあります。その際にラバーダムをしておけばお口の粘膜に薬液がかからないようにすることができます。3つ目に「治療部位以外のシャットアウト」です。これは治療をする側にとってとても重要なことで、ラバーダムをすることによって治療する歯だけが目に入るようになるため格段に治療がしやすくなります。
歯の根っこの治療を受けたことがある方は「このゴムなんだろう?」と不思議に思った経験があるかもしれません。ラバーダムをすることは治療側からは手間となり治療材料コストもかかりますが、治療費には含まれていません。治療効果を上げるために患者さんのためにサービスで行っていることがほとんどです。ゴムを付けることは息苦しい事もありますが、実はこんなに多くの役目を果たしていたんです!また、治療がしんどい場合はゴムの調整もできますので、スタッフにお伝えください!
これから歯の根っこ治療を受ける方、治療中の方は今度通院先の歯科で【ラバーダム】という単語が聞こえたら「おっ!」と思ってみてください。