血液さらさら薬について

皆様、こんにちは!

本日は、血栓症のお薬を服用されている患者様に向けた記事をお届けします。

まずはじめに、血栓症とは血管内に血栓ができ、血管を塞いでしまうことで起こる病気です。この血栓症の発症を抑制するために服用するのが抗血栓薬、いわゆる血液をサラサラにするお薬です。

このお薬、実は40年以上前は外科治療を受ける際に服用を止めるのが常識でした。

例えば主治医に「歯医者さんで手術を受けるんですけど」と相談すると、「その間は血液サラサラのお薬は飲まないでおきましょう」と言われていたのです。しかし、1998年に

イギリスで発表された論文により、「抗血栓薬の服用を止めて血栓ができた場合、その約8割が死に至る」ことが明らかになりました。そこから一気に抗血栓薬に関する姿勢が変わり、今では「治療のために休薬はしない」というのが一般的になっています。

もちろん血液をサラサラにするお薬ですので、服用していた場合、治療時の出血は止まりにくくなります。そのため治療後止血の時間をいただきます。あらかじめお薬を飲んでいることをお伝えいただければ止血処理の準備をしておくこともできますので、くれぐれも自己判断での休薬はおやめください

 

次回もお楽しみに!