皆様こんにちは!
今回は「お口に潜む誤嚥性肺炎の原因菌⇒ジンジバリス菌」についてご案内します。
日本人の死因で、がんと心臓病に次いで多いのが「誤嚥性肺炎」です。これは、お口や喉に棲む細菌たちが唾液や食べ物に混ざり、知らないうちに気道に流れ込んで炎症を引き起こす病気です。元気な人であれば、むせて咳をすることで気道から吐き出すことが可能なこと、また肺胞に居るマクロファージが瞬時に食い殺してくれます。ただし、体力が衰えている方やご高齢の方は、細菌を押しかえす気道粘膜の絨毛の働きが低下し、咳反射も弱くなっているため、気道に流れ込んだ細菌入りの唾液をはきだすことができません。また、お口の周りの筋肉が衰えると、飲み込みがうまくできなくなり、唾液や食べ物が気管に簡単にはいってしまい、肺胞の働きの低下と重なり、重篤な肺炎を起こしてしまうことがあるのです。
そして、誤嚥性肺炎の原因菌として巧みに立ち回ってるのが、ジンジバリス菌です。これは、お口のなかで酵素を出し、歯茎や骨を支える骨を破壊。のどでは、喉を保護する粘液を破壊し、ウイルスを細胞感染しやすくしてしまいます。
ジンジバリス菌をはじめとするお口の細菌とインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスが混合感染すると、肺炎のさらなる重症化を引き起こすことが明らかになっています。このようなことにならないよう、お口の清潔を心掛けましょう!
次回もお楽しみに^^