皆様こんにちは!今回は糖尿病と歯周病についてのお話です。
「歯周病になると糖尿病のコントロールが悪くなったり、逆に、糖尿病になると歯周病が悪化しやすい」と聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。
今回はこの関係について少し触れたいと思います。
歯周病によって歯茎に炎症が起こると、悪玉ホルモンが全身に流れ出ていきます。血液の中の血糖を下げるホルモンがインシュリンということはご存知の方が多いと思いますが、このホルモンは「悪玉ホルモン」にとても弱く、体内に悪玉ホルモンが充満すると力が弱まります。血液中のブドウ糖を血管からからだの細胞へと運べなくなり、血糖値を十分に下げられなくなります。この結果、血糖値は上がり続け、いくらお薬を飲んだりインシュリン注射をしても効きづらい状態になります。
歯周病をきっちりと治療するとインシュリンが働きやすくなり、糖尿病のコントロールが良くなるということです。血糖の下がる程度は、糖尿病の飲み薬1錠分(1種類)に匹敵すると言われています。
お薬を使わずに血糖値が下がるなんて、すごいですよね。
次回も、お楽しみに!