Category Archives: スタッフブログ

新しいガス滅菌器が入りました!

皆様こんにちは!

当院では、開業時から衛生面に力を入れておりましたが、この度、さらに精度の高いガス滅菌器を導入致しました。

この滅菌機は、プラスチックなどほぼすべての物に利用できることから、さらに衛生面が向上しました。

コロナ禍の中、感染を不安に思われて受診を控えていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、症状が悪化しないうちに受診され口腔内環境を良くすることが、感染予防に繋がります。

少しでも何か気になられる方、お早めに受診くださいませ。

 

歯周再生治療とは

皆様こんにちは!今回は、歯周病で失われた骨の再生療法についてご案内します。

組織の欠損の状態によって、適応と不適応がありますが、歯の周りの組織が再生することで歯の寿命を延ばせる可能性があります。

まず、今までも何度かご案内していますが、歯周病の原因は「プラーク」という「細菌のかたまり」です。プラーク中の歯周病菌の感染により歯の周りの組織に炎症が起き、顎の骨が失われていきます。

プラークは一度取り除いても、わずか数日でまた形成されますですから、歯周病治療は、まずは患者さんご自身で歯磨きを改善して頂く必要があります。(歯石とは、プラークが石灰化したものです)また、歯磨きでは取り除くことができない深いところを歯科医院で衛生士によるケアで除去する必要があります。ただし、歯周病が重度になりますと、これだけでは取り除くことができず、歯茎を切開して除去する手術が必要となります。この際、注射器状のもので歯周組織再生材料を塗布したり、他の場所から骨をとってきて移植したり、人工の骨を補填することで、さらに再生を促すことが可能となります。

 

再生材料を塗布する比較的シンプルな術式が向いているケース

一番適応が高いのは、歯の根が一本の歯で(前歯や犬歯など)歯をぐるりと取り囲むように顎の骨が無くなっているケースです。この形だと、血餅が保持されやすいので再生されやすくなります。これ以外の形状の場合は、骨を移植したり人工の骨を補填の処置を追加で行ったりします。順調に経過すると、これらの処置後に徐々に骨が再生し、数年後にはレントゲンでもはっきりと骨の増殖が確認できます。

 

<一般的な再生療法後のスケジュール>

→オペ後、1週間後にチェックやクリーニング

→2週間後に手術部の抜糸 歯磨きを再開

→その後、1~2週間ごとにチェック、半年から8カ月後に治療効果判定、経過を追っていく

 

上記のような流れになります。(個人差があります)

治療前後は、喫煙は禁忌です。また、手術部位を触ったり、噛んだりするのもNG。強い力が加わると再生中の組織が壊れてしまうことがあります。充分に注意ししょう

このように再生治療が進んできているとはいえ、すべての症例に適応できるわけではありませんし、手術は決して楽なものではありません。

何より、骨を失わないのが大切です。皆様、定期的な検診を怠らず、健口で歯合わせ(しあわせ)に毎日を過ごしましょう!

 

 

 

 

新型コロナで歯の痛みが増す?

皆様こんにちは!本日はnowな情報をご案内します。歯科界では日夜お口に関する研究がおこなわれています。

その中で、興味深いのが「新型コロナウイルスの影響による経済状況や、それに伴う精神的ストレスが、歯の痛みと関連がある」という報告です。

2020年8月~9月に、日本の15~79歳の2万5482名に調査を行った結果、経済事情が悪化した人ほど歯の痛みを訴えた人が多かったことが分かりました。

「収入が減った人」を1とすると、「収入が減った人」で痛みを訴えた人が1.4倍、失業した人では2倍程度だったとのことです。

どうして歯が痛むのかという自己評価を行うと

精神的ストレスが21%

歯科の受診控えが12%

間食の増加が9%

歯磨き回数の減少が1.5%

ということです。普段気にならない軽度の症状も、ストレスが増えると感じやすくなるのかもしれません。また、ストレスにより歯を噛みしめていることもあります。集中している時にぐっと噛みしめると、健康な歯でも割れてしまうことがあります。この場合、対策をされませんと歯を失うことに繋がってしまいます。

このほか、歯科の受診控えが起きると治療開始が遅くなり、症状が悪化し、痛みが増悪します。ステイホームでの間食の増加は虫歯や歯周病リスクを増しています。

歯科では感染対策を徹底しておりますので、お早めの受診をお勧めします。

 

新しい治療器具を導入しました!

皆様こんにちは!本日は歯の神経の治療器具についてのご案内です。

歯の神経の治療といのは、ご経験のある方はご存知だと思いますが、とても長く痛みを伴う辛い治療です。

虫歯が神経まで侵してしまった場合に、神経を取り除き、消毒をして神経の替わりになる物を詰めていきますが、この神経を取り除くのに時間がかかります。

よって、当院では患者さまのご負担をできるだけ少なくするため、「キツツキコントラ」という治療器具を導入しました。

これは、歯科医師の鈴木計芳先生が開発された治療器具で、上下往復運動によって治療箇所の拡大が行えることから、短時間で痛みの少ない神経の治療が可能となりました。

 

当院では出来る限り、患者さまの負担を少なくできるよう、最新治療器具の導入やスタッフのスキルアップに努めております。

何か気になられることがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

お口の老化を防ぐエクササイズ

皆様こんにちは!お口の周りの機能が低下すると、むせやすくなったり、咳払いが増え、放置すると誤嚥性肺炎や窒息のリスクが上がってしまいます。そこで、

本日はお口の老化を防ぐエクササイズをご案内します。

①唇と舌を鍛える「ベロ回し」→舌を鍛え要ると飲み込む力が増加し、誤嚥しにくくなります。また、唇も引き締まるのでほうれい線も改善します。

やり方 ☆お口をぎゅっと閉じ、舌を歯と唇の間に入れ、歯の上を舐めるように舌を一方にゆっくり大きく回す。反対方向も行う。10回を一セットを1日3回行います。

 

②咽頭蓋の弁を鍛える「上向きうがい」→喉周りが鍛えられると、食道と器管の境目にある咽頭蓋の弁の動きが良くなり、むせを防げます。

やり方 ☆水を一口含み、天井を見るくらいに顔を上げて、10秒から15秒かけてうがいをします。起床時、食前など1日3回を目安に行ってください。舌の根元を水で洗えるように、できるだ    け上を向きますが、水が気管に入りそうなら頸の角度は浅目にしてください。

 

ペットボトル運動→喉周りの筋肉や肺活量が鍛えられるので、誤嚥した時に吐き出す力が増します。窒息防止に効果があります。

やり方 ☆2リットル入りの空のペットボトルをくわえ、吸ってへこませます。その後、強く息を吹き込み膨らませます。1日3回が目安です。

 

パタカラ運動→お口の周囲の筋肉を鍛えることができます。

やり方 ☆「パ」→上下のくちびるを破裂させるように動かし、パの音を5秒間出し続けます。

☆「タ」→舌の先を口蓋に付けたり離したりしながら、5秒間タの音を出し続けます。

☆「カ」→舌の奥を口蓋に付けたり離したりしながら5秒間カの音を出し続けます。

☆「ラ」→舌の先をまるめて前歯の裏に付け、5秒間ラの音を出し続けます。

 

これらの運動は、最初は少ししんどく感じるかもしれませんが、慣れてくると楽になってきます。

これらの運動で、若々しく、健口寿命を延ばしてみませんか?

次回もお楽しみに!

お口とからだの関係② 歯周病が認知症の進行を招く

皆様こんにちは!本日は「歯周病と認知症の関係」についてご案内します。

歯周病菌のなかには、特に病原性の高いポルフィモナス・ジンジバリス(Pg菌)という菌がいます。これがジンジパインという強力なたんぱく質分解酵素をもっており、プラークや歯石の中にいるPg菌が歯茎から体内に侵入し、血流にのって脳へ運ばれます。そして、この酵素が神経細胞を変性させてアルツハイマー病を進行させるということです。

これを逆に考えれば、歯周病の治療や予防が、認知症の進行を予防する可能性があるということです。(糖尿病内科院長 西田亙先生)

今まで口腔内と病気の因果関係についてご案内してきましたが、このように様々な病気と関連があることが分かります。口腔内を綺麗に良い状態にしておくということが、免疫力を上げ、

健康寿命を上げるとなると言っても過言ではない!と言えるのではないでしょうか^^

皆様、コロナに限らず、様々な病気に打ち勝つよう、口腔内のレベルを上げていきましょう!

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

お口の身体の関係について

皆様こんにちは!

表題のようにお口と体の関係についてご案内します。現在、以下の4つのことが言われています。

①歯周病治療が糖尿病を改善する

②歯周病が認知症の進行を防ぐ

③お口の清潔が感染症予防になる

④歯を残せると、寝たきりリスクを減らせる

今回は①について詳しくご案内します。以下の2点は炎症で繋がっています

まず、歯周病になっている歯周組織では、細菌と免疫細胞が戦い、このとき免疫細胞が放出した炎症物質が歯ぐきの血管を通り体内に流れ込みます。この炎症物質はインスリンの働きを抑制し、血糖が上がりやすくなると言われています。

また、脂肪をため込んだ内臓脂肪は、免疫細胞を刺激してからだに炎症を起こし、このとき発生する炎症物質が血流にのって体内に広がり、上記同様に血糖が上がりやすくなります。

このようなことから、歯周病の状態が悪いと血糖コントロールも悪くなるということです。また逆に、血糖コントロールが悪いと、歯周病も悪化するということです。

上記のように、互いに影響し合っています。皆様、どちらも軽視せず、健康寿命を延ばしていきましょう!

 

 

2歳児の食習慣が将来を左右する!!?

皆様こんにちは!本日は咬合について大切なことをお伝えします。

近年、顎が細くて矯正をしているお子様をよく見かけませんか?これは乳児期からの食習慣が影響することが多いと言われています。もちろん遺伝もありますが、習慣の影響も大きいと言われています。

口の中は真っ白な乳歯がキレイに並んでいて虫歯もないから安心!なんてことはありません。噛むと、下顎前歯が完全に隠れてしまったり、ほとんど見えないなど過蓋咬合になっている子どもたちが増えています。つまり、上下の歯がかみ合っていないということです。日常的に前歯でかじりとることができていないのです。前歯を使っていない食事をしていることが考えられます。

乳幼時期に前歯を使わない習慣がついてしまうと、前歯部の歯根膜刺激がほとんどないまま成長してしまい、歯槽骨が育たず、叢生または発育空隙の無い過蓋咬合の乳歯列が出来上がってしまうとのこと、また、過蓋咬合では下顎の発育不全も疑われ、それにより口唇を閉じることがむずかしいことから口呼吸になりやすくなります。口呼吸は口腔内が乾燥しやすく風邪など感染症にかかりやすくなります。さらに、この前歯を使わない習慣が続くと、やがて5歳ごろから始まる永久歯列への交換に引き継がれる可能性があり、叢生と過蓋咬合で噛めないという状態を引き起こし、機能的ではない永久歯列の口が出来上がってしまうのです。一部の専門家のなかには、離乳食が噛まないという食事に繋がるため、離乳食は無しで普通食から始めた方が良いという意見もあります。

歯列への影響は、乳児期の抱っこの仕方など、その後の姿勢・運動量も大いに影響します。生まれたそのときから、姿勢や食習慣が将来の健口生活に密接に関わっているとのこと、皆さんで共有し、元気な子どもたちの成長を見守りたいと思います。

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

レントゲン室について

皆様こんにちは!本日はレントゲン部屋についてのご案内です。

ご存知の通り、レントゲン撮影は放射線の一種であるエックス線を用いた撮影法です。エックス線とレントゲンは同じもので、レントゲン博士が発見したエックス線なので、「レントゲン」と呼ばれます。医療法での正式な呼び名は「エックス線」です。

エックス線には物質を透過するという性質があり、これが外側から見るだけでは確認できない骨の状態や歯の内部を調べる手段として活用されています。ただ、物質を透過する性質があるということは、そのままでは放射線が撮影対象だけでなく、壁や床、天井などを透過してしまうということです。そんなことが起こっては大変!

よって、レントゲン室は放射線を遮断する「鉛」で覆われています。鉛にはエックス線、ガンマ線など波長の短い電磁波(放射線)を遮断してくれる性質があります。撮影時に利用する防護服にも鉛が入っています。これが、壁や天井、ドアにも利用されていて、なんと鏡(枠にも)にも利用されています。鉛ガラスは意外なところでは江戸切子などの食器類や、照明のシャンデリアに使われています。

このように、放射線を法定基準の線量以下に遮断するために、レントゲン室は厳密に施工されているのです。皆様、ご安心くださいませ。

 

乳歯はいずれ抜けるから治療の必要はない???

皆様こんにちは!今回はお題にあるようなご質問についてご案内します。

乳歯の虫歯「抜けるから大丈夫」と軽視しないでください。大きさとできた時期によっては永久歯の形成不全を起こしてしまうことがあります。これは、乳歯の根の先にできた膿などが、下で育つ永久歯を圧迫し、永久歯の成長を妨げることがあるからです。

また、乳歯の虫歯がある口腔環境に永久歯が生えてくると、永久歯も虫歯になりやすくなります。それだけではなく、虫歯でよく噛めなかったり、発音しにくいと、食べる・話すといった重要な機能の成長に影響することもあります。この他、虫歯で早期に乳歯が抜けてしまうと永久歯の歯並びが悪くなることもあります。乳歯は永久歯を正常な場所に導く先導役にもなっているからです。

虫歯で乳歯の神経を取るという治療の際、「下にある永久歯までつついてしまうのでは?」という不安を抱く方もいらっしゃいます。しかし、これは大丈夫です。乳歯と永久歯の神経は別なので、乳歯の神経を取る際に永久歯の神経を痛めることはありません。

 

このように、乳歯の段階から、虫歯になりにくい環境をつくることが大切です。永久歯は一生に1度しか生えてきません。何十年も使う永久歯です。

環境を整えることで、痛い歯医者の治療を受けなくて済みます。是非、歯医者で「治療」ではなく「検診」をお受けくださいませ。

次回もお楽しみに!